〜ECサイトを成功させる3つの要素セミナー概要〜
- 4月27日 谷岡学園 梅田サテライトオフィス
- 講師:菊池崇先生
- 1時間30分程度
本セミナーは5月13日(土)に東京で開催される「売り上げをグングン伸ばすECサイト/検索システムの設計パターン」のプレ勉強会として開催されました。
はじめに体験 K社の悪夢
ユーザビリティの悪いサイトの使用するとどんなことが起こるのか?
それを体験するためにユーザビリティの悪いK社(酒屋さん)のサイトから注文してみました。
参加者から以下のような感想が出ました。
- 会員登録しないと買えないのがめんどくさい
- 質問項目が多すぎる
- 会員登録の住所を入力しようとすると別ページに飛ぶのはなぜ?
- (イライラで)貧乏ゆすりが止まらない など
ユーザーの想定外の動きをするインタラクションデザインはストレスになることを学びました。私自身も登録に時間を要してしまってイライラしました。
こういった体験をした人は、「実店舗からも購入したくない」と思うというデータも見せて頂きました。実際に参加者の中からは「もう、嫌だ」という声さえ出てきました。
ECサイトの目的は売り上げを上げることですが、逆のことをこのサイトではしています。このようなこと(悪夢)が生じないためにはどうしたら良いのでしょうか?
ECサイトを成功させる要素とは?
悪夢を見ないために。3つの要素に細心の注意を払う必要があります。
- 1.パフォーマンス
- 2.UI
- 3.UX
法則に沿ったUI設計
(問題)このデザインがダメな理由を5つ以上答えられますか?※悪い例のスライドを見ながら答えを考えました。
参加者から以下のような答えが出ました。
- 情報の区切りがわかりにくい
- 情報にヒエラルギーがない
- タッブエリアが小さい など
うまく機能していないデザインは法則に違反していることが多くあることを学びました。
「ゲシュタルトの法則」「AIの5 HATRAKS(5ハットラックス)」「FitsLow(フィッツロー)」などの法則に沿ったUI設計をすることが必要です。
UXをしっかり設計した上でUXを設計
(問題)R社対A社のECサイトで、現状A社が優位に立っています。なぜR社は負けているのか?
参加者から以下のような答えが出ました。
- R社サイトはゴミゴミしている
- R社は配達が遅い など
今ユーザーが求めるのは「買い物しやすい」ことで、エンターティメント性ではなくなりました。
こういったユーザーのコンテキストの変化に気づかなかったことがR社の敗因と考えられます。
このように体験、具体的な例などでわかりやすく尚且つ実感がわくように説明して頂き、気づきが沢山あるセミナーでした。セミナーに参加して、コンテキストを読み解くことの大切さがより理解できました。また、ECサイトのUXやUIがCVRに多大な影響があることも実感できました。