UX定例勉強会をオンラインで開催中
UX DAYS TOKYO(略UXDT)では毎週土曜午前10時よりオンラインで定例勉強会を開催しています。
つけ麺屋のメニューの改善をはじめ、実社会におけるデザインの使いやすさや使いにくさ、サービス内容についてディスカッションしています。
UXの勉強を始めたばかりの方や、直接関わっていないエンジニアの参加もありますが、UXは広義に渡るのでいろいろな意見を出し合うことで勉強になっています。
単純にディスカッションしているだけではなく”なぜ間違ったBADデザインは誕生したのか?” ”なぜ、これは良いのか?” 感覚だけでない理論的思考になるためのアドバイスやサジェストを行なっています。中でも、問題発見ができる洞察力は大切だと考えていています。
問題が発見できないことを認識する
UXDTのグループページはFBで非公開で行っていますが、グループ内ではUXに関わる問題を出しています。一見、UIやUXとは異なっていると思われる内容や時にTVネタも、視点や思考を身に着けてもらうために出しています。
ある時、一昔前の電車の乗車券販売機のUIがTwitterで話題になっていたのでテーマにしました。この話題に対してスタッフの1人は「問題はない」という意見をしました。
この間に利用シーンのアドバイス
率直な意見は良いのですが、問題を発見できないのは少し良くありません。なぜなら、問題とならなければ問題解決をすることができないからです。
彼の場合、切符を購入する体験がなかったり、ユーザーの行動が想定ができていないことから問題が発見できませんでした。ただ、これは誰でも起こりうる問題です。
実は私も同じ経験をしたことがあります。以前、品川区のシビックテックに参加したのですがテーマの中に「福祉」や「教育」と言ったものがありました。今の私の生活の中で福祉や教育に関わることがなく、彼と同じように問題を発見することができませんでした。
彼が問題発見できなかったのも自分が券売機で切符を購入しないからなのですが、”問題がない”と考えてしまうのではなく、問題を認識できない場合があることを理解することは大切です。
ここでの学びは、”問題発見できないことがあることを理解する”です。それを理解しなければユーザーリサーチの重要性を感じることはありません。
問題解決よりも問題提起に重きを置く
電通報の記事をちょうど目にしたのですが、ハーバード大学では問題解決よりも問題提起に重きを置くそうです。アメリカの教育が垣間見える良記事なのでぜひ読んでください。
問題が明確になってはじめてどのように解決、デザインするのかが決定
この記事の中にも記載されている内容で共感したフレーズがあります。
コピーやCMに関して先輩方から教わったことは、企画には“What to Say (何を言うか)”と“How to Say (どう言うか)”の2ステップがあること。これは図らずもデザインでも同じプロセスがあり、“What to Design (何をデザインするか)”と”How to Design (どうデザインするか)”という全く異なるフェーズ
「何をどのように言う、伝えるのか。」つまり、「何をどのように解決するのか。」は、問題が明確になることで、どのようにデザイン・解決をするのかが出てきます。
問題解決方法は、いくつかの手法あります。手法は多くあるため、うまく行く場合もあればうまく行かない場合もあります。しかし、問題さえ明確にわかっていれば、成功するまでやるだけです。
問題発見(提起)ができなければ解決できないのと同じように、問題の認識が違っていても解決はできません。正しく認識できることも同様に大切です。
デザイン思考も問題発見から始まる
デザイン思考も同様に、この問題発見からスタートします。
プロセスだけだと考えるな!
デザイン思考をプロセスだけで捉えてしまうと、そのやり方さえ行えば完成すると期待してしまいますが、問題発見、問題を正しくと提起できなければ本当のデザイン思考になりません。方法論やプロセス思考から”思考、視点”へシフトしましょう!
思考にも癖があり、伝染する
自分のマインドは自分でコントロールできると思っている方がいますが、自分の気持ちをコントロールするのは簡単ではありません。
スポーツ選手を見るとわかりやすいのですが、ココぞ。という時にメンタルで勝負が決まると言います。メンタルコントロールは容易ではありません。メンタルと同じようにマインド・思考も簡単にコントロールすることはできません。
いつも心配ばかりしている人は、心配しないように。と思っても、悪いことがあるのではないか?と考えてしまい、ずっと心配をするそうです。逆に、同じ状況でも悪いイメージを持たず前向きな人は発言や行動も変わってきます。
思考やマインドセットは、癖と同様で矯正することができます。それは、良きアドバイスを貰うこと、良い環境にいることです。逆に、間違ったものを見たり、その環境の中にいれば、そのマインドが自然と移ってきます。自分は器用に使い分ける。と過信は禁物です。
できるだけ良い思考回路の環境や学ぶができる環境に身を置きべきです。門前の小僧とはよく言ったもので、人は自分の置かれている環境によって、無意識に影響を受けています。
UXの正しい視点を身に着けたい方を募集
UX DAYS TOKYOでは、毎月1〜2回のUXワークショップやイベント・セミナーを開催しています。それらを受講して感銘を受けた、共感いただいた方にはスタッフとしてエントリーいただいています。
最近では利用しているスライドも人気で、そのスライドやブログ記事からスタッフエントリーしていただく方もいらっしゃいます。
どれにしてもUX DAYS TOKYOで行っていることに共感してもらえた方をスタッフと迎えて活動させていただいていますが、基本的に無料のUXワークショップ「コンテキストの理解と実践」を受けてからスタッフエントリーしていただいています。
マインドセットや思考のコントロールは調整することができます。ユーザー視点で何が問題がであるのか、日頃の生活で訓練することでその着眼点や思考回路ができがあります。FBや毎週の定例勉強会で、みんなとUXの視点を身につけましょう!お待ちしています!