UX DAY TOKYOのスタッフの高橋です。UX DAYS TOKYO 2024では、ジェイソン・メスット氏が来日し、「デザイナーのキャリアパス」に関するカンファレンスやワークショップに登壇します。日本のキャリアパスについて、LEAN UXを監訳した坂田一倫氏との対談した動画をご紹介します。
海外のやり方を鵜呑みにする日本の問題
日本では、海外のデザインプロセスを鵜呑みにしてしまい、内容を深く理解し、疑問を持つことが少ないと言われています。日本のキャリアパスにおいても「プログラムマネージャー」など海外の職種を模倣するだけで、その役割の必要性や職種の背景を理解しないため、企業が求めるものと採用者のスキルにギャップが生じているようです。
給料が軸だけのキャリアパスではいけない理由
日本では、キャリアパスを選択する際に「給料」が基準になることがあります。悪いことではありませんが、自分の強みを示さないと、ドキュメント整理など誰でもできる仕事に追われてしまいます。評価されない仕事に時間を費やすことは、給料が上がらないだけでなく、やりがいの低下にもつながります。動画では、UIやUXデザインのスキルを持ちながらも、イラストレーションを軸に独自性を発揮するデザイナーの話が取り上げられました。
自分にあったキャリアパスを見つけるヒント
強みを作るヒントとして、坂田氏の持論が紹介されました。まずは自分なりのデザインを考えてみて、そこで直面した壁や疑問が興味関心に繋がると述べられています。自分の課題に向き合い、情報収集や学びを通じて強みを育てることが重要だと述べられていました。
キャリアパスコーチのジェイソン・メスット氏の話は貴重
働き方も多様化しており、企業の採用枠に応募するだけが働き方でありません。デザイナーであれば、デザインスキルだけでなく、リサーチやワークショップ設計など、他の職種よりも多くの選択肢があるでしょう。しかし、実際にはどのように進むべきか迷うところも多いかと思います。
UX DAYS TOKYO に登壇してきた海外のスピーカーも独自のキャリアパスを築いてきた方が多いですが、ジェイソン・メスット氏のように他者へのコンサルティング、コーチングを専門にする方は多くありません。ワークショップでは大変貴重な話を聞くことができるでしょう。動画では、ワークショップを効果的に受講するためのアドバイスも紹介されていました。
「自分がやるべき仕事にフォーカスできるキャリアパスがある!」と知れた
現場でも、自己のやりたいことと企業に求められる仕事にギャップがあり苦しんでいる人を多く見かけます。自分自身も「この仕事を自分よりもっとできる人がいるのではないか」と思うことがあります。
対談を視聴し「自分がやるべき仕事にフォーカスできるようなキャリアパスが描けるのだ」と思えたと同時に、やるべき仕事が曖昧であることにも気づけました。ジェイソン・メスット氏のワークショップで何を学ぶべきで、どういった心持ちで受けるべきかを理解できた良い機会となりました。
自分のキャリアアップのためにワークショップに参加しよう
3月16日(土)には、BCGなどの企業も手掛けたジェイソン氏によるワークショップ「未来の自己探求:ビジュアルフレームワークの活用」が開催!
自分のキャリアップのために、組織を強化させるために、人事・HR系の方や上の立場の方にもオススメです。