20年以上やっている有名店の板前(親方)が握った寿司と、その店に修行している板前が握った寿司とは見た目は同じでも、食べてみるとその差が出ます。例え、同じネタ、同じわさび、同じしゃりだとしてもです。
修行中の板前と親方の寿司の違いは、作った人の経験と学習の差です。作る人が、長年の経験と、経験から学んだ知恵を自分の技術に出来ているかどうかで、全く違う寿司が出来上がります。
UX設計も同様に、UXデザイナーの力量でその差が変わってきます。
UX設計に定型はない
UX設計が普及して、インターネット上でもユーザージャーニーマップのテンプレートなどを見かけることも多くなりました。
ネットを検索すれば、ユーザーストーリーやペルソナ、サービスブループリント…などの情報はたくさんあります。それらのテンプレートに沿って自社サービスを当てはめれば形だけはUX設計したように見せることができます。しかし、形を真似たところで本質が無ければせっかく作ったUX設計も何の役に立ちません。
ユーザーデータからペルソナを作り、仮説を設計する。簡単そうに見えますが、UXデザイナーの力量で設計深度が変わります。
見た目だけのお寿司にならないために、日々の勉強と見識者の意見を学ぶ姿勢を大切にしていきましょう。