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そんなつもりはないのに、クレームになるデザイン

人を騙すディセプティブデザインではないけど、不明瞭であることで、結果的にクレームになってしまうデザインが存在します。

FBで表示されたライブチケットの広告を例に紹介します。以下は、サザンオールスターズのFBグループからの広告です。

出演者がサザンオールスターズに見える

この広告はライブのチケットで、写真は出演するウクレレバンドのもののようですが、コンテンツの1番下には、星でデコレーションされて以下のように記載されていました。

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サザンオールスターズ(桑田佳祐・原由子・関口和之・松田弘・野沢秀行)スタッフ
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そのため、私は一瞬サザンオールスターズが出演するのだと思いました。

画像と違うから、あれ!?

よく見ると、画像は明らかにサザンオールスターズではない顔ぶれでした。あれ?と不審になりながらも、リンク先をたどっていくと、画像に写っている、高木ブーさん・よっちゃん(野村義男)他メンバーの名前が記載されました。

あぁ〜ぁ。やっぱり。。。
はじめのページで記載されていた情報は、運営メンバーの名前だったんですね。

リンク先の情報

ユーザーは確認を怠る

初頭効果ではじめに見る情報は印象に残りやすいですし、その後の情報を細かく確認することを怠りやすい傾向にあります。ユーザーによっては思ったものと違った(騙された)と反感をかう方もいるかも知れません。

今回の場合は明らかにわかる内容に思えますが、世代が変われば著名人でも知らない人は出てきます。知らない世代の子供が親にプレゼントすることだってありますし、想定していた商品と異なればクレームの対象となります。

せっかくの出演者でも、騙すつもりなかったとしても結果的に良い体験をさせることができなくなります。ユーザーの勘違いがないように明示的に記載しましょう。

改善方法

  • 運営しているのがサザンオールスターズであれば【運営メンバー】と明確に示しましょう。
  • チケットを購入する時に必要な情報は、日時・場所・金額も含めて出演者の情報です。ファーストページに記載しましょう。

まとめ

ユーザーは、どの情報を欲しているのか、どの段階で何を提示すべきか、勘違いになってしまう表現はないか?を考えて設計&見直しをして公開していきましょう。

UX DAYS TOKYO オーガナイザ/デジタルマーケティングコンサルタント 著書 ・ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザインGoogle Search Consoleの教科書 毎年春に行われているUX DAYS TOKYOは私自身の学びの場にもなっています。学んだ知識を実践し勉強会やブログなどでフィードバックしています。 UXは奥が深いので、みなさん一緒に勉強していきましょう! スローガンは「早く学ぶより深く学ぶ」「本質のUXを突き止める」です。

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