コンテキストを知らなければ、UXは理解することはできない

みなさんはユーザー体験を理解したいとき、どんなことを調査しますか?ユーザーがどんな目的でどういう行動をしているか、それだけを注視していては不十分です。

ユーザーは目的に合ったサービスやコンテンツがあったとしても、必ずしも単純に喜んだり、すぐ使って見たりするわけではありません。良いUXにするには、ユーザーを取り巻く状況・環境であるコンテキストという重要な要素を捉える必要があります。

ユーザーは常に様々な状況、環境の中で行動している

「遊びにいきたい!」と子どもからせがまれたとします。公園に行こうと提案した場合、子どもは無条件に喜んだりするでしょうか。

確かに公園に行くことで子どもは「遊ぶ」という目的を達成できます。しかし、例えば以下のような状況ならどうでしょうか。

その日が雨だったら…
もう夕方で外が暗くなりはじめていたら…
子どもが歩いて行くには遠すぎる公園だったら…
子どもの友達も一緒にいるが、友達は外に行きたくなかったら…

目的に叶う提案も天候、時間帯、場所、一緒にいる人などによっては意味をなさなかったり、時には逆効果になってしますことがあります。ユーザーが置かれている環境や状況を構成する要素をまとめてコンテキストと呼びます。

コンテキストには視点が必要

ユーザーを取り巻くコンテキストを理解するためには、様々な切り口で考慮する「視点」が必要となります。

例えばパラリンピックの情報を扱うWebサイトを作るとします。Webサイトの情報を得るために視障がいの方々はスクリーンリーダーを使う必要があります。もしコンテキストの視点を持っていなければ、スクリーンリーダーに合わせたサイトを構築できず、視覚障害者のUXが悪いものになってしまいます。

障がい者のためだから特別なサイトを作るという事ではありません。健常者向けのサイトを作る時も、主な利用デバイスで快適に利用できるようにする必要があります。利用環境というコンテキストには「デバイス」という観点も含まれます。

コンテキストを理解し良いUXを見極めよう

コンテキストを知ることでUXの良し悪しがわかるようになります。しかし、コンテキストを構成する要素は多種多様であり、スマートフォンやスマートスピーカーの登場や、デジタルネイティブ世代の成長など時代によっても移り変わるため、理解するのは一朝一夕にはいきません。

UX DAYS TOKYOではコンテキストを知るための入り口として、「コンテキストの理解と実践」というワークショップを開催しております。コンテキストを知るための視点や良いUXを見極める体験もできるようになりますので、気になる方は是非ご参加ください!

この記事を書いた人:YuyaTakahashi

もともとは業務系Webアプリのエンジニア・PM。現在はBtoB、BtoCのWebサイト構築・アプリ開発のDirectionもしつつ、UXデザインやコミュニケーションデザインもしています。ロジカルシンキングを得意とします。