第3章 本物の「デザイン」 – The Guide To Design

この記事はUX CollectiveThe Guide To Designを翻訳転載したものです。配信元・著者の許諾のもと配信しています。
翻訳元記事:Chapter 3 Design with capital D
Guide to design 第3章 本物のデザイン

学問としての「デザイン」が、どのように実際のデザイン行為に役立つかを説明します。

毎回従うべき「一つのデザインプロセス」があると主張する人がいるかもしれませんが、そんなものはありません。それを掘り下げてみましょう。

ゴール

最も一般的なデザイン方法と実践について学びましょう。

Surreal illustration of a horse
イラスト:Michela Picchi

デザインは規律を必要とする学問です。最高の結果を得るためには、(1)正しい問題に焦点を当て、(2)実現可能な解決策を探り、(3)学んだことをすべて機能するデザインに変換することを確認する必要があります。 

デザイン手法は、(1)問題発見、(2)解決策の模索、(3)検証のために使用できる技術です。具体的に説明すると、多くの手法が存在し、手法名や、実際にどうやるかといった情報量に圧倒されるかもしれません。「カードソートのための10のベストプラクティス」を教えたり、「5つのユーザーテストの間違い」から救うことを約束する多くの記事や電子書籍を目にするでしょう。それは、デザインがどのように機能するかということではありません。

覚えておくべき最も重要なことは、デザインは問題解決のためのものであるということです。最も戦略的なデザイナーは、結論に飛びつく前に、問題を深く理解すべきと知っています。そして、他の人にもそう理解してもらう必要があることも理解しています。

“デザインは誰かに使われて初めて完成する”

Brenda Laurel

あなたの仕事では、多くの場合、デザインの概要を受け取ることになりますが、それはあなたがすぐに解決策に飛びつくことを促すものではありません。”モバイルアプリに新しいソーシャル共有機能を追加できないか?これは、就職面接のデザイン演習でも同じことが起こります。”1000階建てのエレベーターのインターフェースをデザインできますか? 

立ち止まって、一歩下がってください。人から頼まれたものだけをデザインしたいという誘惑に負けないようにしましょう。

デザイン手法を使って、あなたのチームを正しい質問に導くようにしましょう。エレベーターのデザインだとしたら、このような質問が考えられます。

誰がエレベーターを使うのか?
ビル利用者が最もよく降りる階は何階か?
エレベーターに乗る前の、建物内の導線はどうなっているか?
なぜエレベーターを使うのか?
いつエレベーターを使うのか?
エレベーターを使っても安全だと感じるか?
エレベーターを使わない人はどんな人か?
誰がエレベーターを使えないのか?
1000階建ての建物のエレベーターなら1基でいいのか?そもそもなぜ1000階建てのビルが街中に存在するのか、また、ビル周辺の景観にどのような影響を与えているか。

デザインは大変な仕事です。最も一般的なやり方を学んだ後も、それらを使って本当に自信を持てるようになるまでは、まだ時間がかかります。初日に完璧になることはありませんが、気にしないことです。練習すれば完璧になります。プロジェクトに取り組む際には、各ステップで具体的な目標を達成するのに役立つ方法を探しましょう。やりながら学んでいきましょう。何年も何年も練習することになるでしょう。

記事・書籍リスト

1.一人から始めるユーザーエクスペリエンス

UXに取り組み始めたい人や組織への導入がうまくいかずに悩んでいるチームに向けて書かれた実践的なガイドブックです(Amazonより引用)。
Leah Buley著。

お近くの図書館で借りるか、書店で買ってください。

2. 説明か処方箋か?(Description or prescription?)
Aga Szóstek (5分)

3. UXデザインの手法と成果物(UX design methods & deliverables)
Fabricio Teixeira, Caio Braga (17分)

4. デザインプロセスの違いによる錯覚(The illusion of different design processes)
Maximilian Schmidt (4分)

5. デザイン思考について(On design thinking)
Maggie Gram (20分)

6. デザイン批評と創作活動(Design criticism and the creative process)
Cassie McDaniel (12 分)

7. プロセスから主観を取り除く方法(How to remove subjectivity from the process)
Stuart Silverstein (19分)

8. デザインのセクシーでないミドルビット(Design’s unsexy middle bits)
Christina Wodtke (12分)

深く考えてみよう

デザイン手法のリストを見て、あなたが一番やってみたいと思うのはどれですか?その理由は何ですか?

ソフトスキル(例:ユーザーテストのモデレーターなど)が必要なものもあれば、テクニカルスキル(例:プロトタイピングなど)が必要なものもあります。あなたはどちらの方法が得意だと感じますか?あなたがすでに持っているスキルの中で、そのスキルを得意とするものは何ですか?

全体的に見て、キャリアの最初の5年間でどのようなスキルを身に着ける必要があると思いますか?それらのスキルをどのように向上させることができると思いますか?

自分のためのガイドを作ろう

この章で学んだ方法と、第1章で見つけたポートフォリオに記載されている手法を参考にして、自分のためのすぐ参照できるガイドを作りましょう。あなたはどの方法に最も興味がありますか? もっと深く掘り下げてみたい手法は何ですか?

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第4章: 目的とコミュニティ

この記事はUX CollectiveThe Guide To Designを翻訳転載したものです。配信元または著者の許可を得て配信しています。
翻訳担当:池田茉莉花 (Marika Ikeda)
監修:菊池聡 (Satoshi Kikuchi)