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セルフユーザビリティテスト検定講座:インタビュー第1弾

スタッフの藤原です。5月25日に開催した「セルフユーザビリティテスト検定講座」に受講いただいた中から3名の方に、参加した感想を聞いてみました!

今回も総勢26名の満席開催となりました。たくさんの方の参加がいましたが、ユーザビリティテストの実施は数回やったことがある程度の方が数名いたくらいで、まだまだ現場で利用されていないのかな?と感じるスタートとなりました。

納品後の不具合発生の課題を回避できると感じました!

「30代 男性 エンジニア」の方にインタビューさせていただきました。

  1. 藤原
    今日はどうして参加しようと思ったのですか?
  2. 参加者
    制作の仕事をしているのですが、お客さんに納品した際に発覚する不具合が自分の中で課題に感じていました。
    そんな時に今回のイベントを見つけて、今の自分が感じている課題を解決できそうと感じたので、参加しました。
  3. 藤原
    どうして納品した時点で不具合に気づくことが多いのでしょうか?
  4. 参加者
    実際に使う人の視点で立てていないからだと思います。制作過程では、どうしてもクリエイター視点の方が強くなってしまいます。
    そのため、限られたスケジュールの中で、ユーザー視点を挟めていなかったですし、その視点でテストをするノウハウが無いので今まで実現できませんでした。
  5. 藤原
    今回のイベントを通じて、仕事に活かせそうな内容はありましたか?
  6. 参加者
    イベントのワークでやったように、時間も費用もかけずにテストができたので、必要性を伝えて限られたスケジュールの中にユーザビリティテストを組み込めそうです。
    やはり、やってみないと分からない課題って多いんだなと感じられたので、説得材料を得られた点は今回の収穫だなと思います。

今回、お話ししていただいた方は、制作会社でエンジニアとしてご活躍されている方でした。とあるブログで、こちらのイベントレポートを見た際に、ご興味をお持ちいただいたそうです。レポートを書いていただいた方には頭が上がらないです・・!僕もエンジニアでUXの専門ではないですが、インタビューで伺った「ユーザー視点で考えられていない」という課題を同じく持っていました。そしてこの課題こそが自分がUX DAYS TOKYOにスタッフとして参加した理由でもあります。

受講するまで僕の会社もユーザビリティテストというノウハウが社内にありませんでしたが、自分がまず理解してから上司に利点や方法を伝えた結果、今では定期的に実施する時間を設けられています。加えて検定講座に受かることで、自分がしっかり理解していると自信を持ってチームを巻き込むことができました。

最初の一歩は難しいかもしれませんが、是非お仕事での実践に向けてチャレンジしていただきたいです!今回はご参加いただき、またインタビューに答えていただき、ありがとうございました!

ユーザー視点で考えることの重要性が理解できました!

「20代 女性 元SEO関係の仕事に従事・ディレクションをメインしていた」方にインタビューさせていただきました。

  1. 藤原
    今日の感想を教えてください。
  2. 参加者
    ユーザーテストは以前、仕事で実施したことがあります。マーケティングチームで行っていたやり方で、ペルソナを使ってユーザー像をある程度理解した上でユーザーテストを実施していたので、どのような質問が適切か把握していました。
    けれど、今日の講座でユーザー像を明確にしないで行うテストの必要性に驚きました。私が実施していたのは、マーケティング観点で行ったユーザーテストだったので、そのあたりの違いもあったのだと思います。実施をして悩んだことは、どのような質問ならユーザーを誘導せずにテストを進められるのか、ということでした。
  3. 藤原
    悩んでいた際はどのようなアプローチをしましたか?
  4. 参加者
    質問の種類を変えたり、テストにおけるタスクを改めて伝えました。
    テストを進めている途中で、ユーザーが当初の目的を忘れてしまった様子だったので、誘導しないで元のタスクに戻すためには、どうするべきかと考えていました。このあたりは実践しながら、より良い方法を探していくべきだと感じました。
  5. 藤原
    今日の勉強会に参加して、自分の中にどのような変化がありましたか?
  6. 参加者
    モデレーターとして、タスクを設定することの難しさを感じました。以前は「誰に何をさせる」という思考でタスク設定を行っていたので、その難しさを感じることはありませんでした。
    講座の中で難しさに気づいたのは、最後に登壇者が紹介してくれたタスクの設定方法を聞いた瞬間でした。まさにユーザー視点で考えられたタスクで、「はっ!」としました。また、フィードバックの際に、登壇者から「同じ内容なのに、画面をまたいで違う表現担っている箇所がある」という説明がありました。そこは気づいていたものの、同じものだと勝手に解釈していたので、課題として捉えていませんでした。
    けれど、全てのユーザーが私と同じように解釈するわけではないので、そういった細部にも注意を払ってサービスを作っていく必要があるなと感じました。

Webやアプリのマーケティング、webディレクションをしている方にインタビューを答えていただきました。
マーケティング観点におけるユーザーテストの実践経験をお持ちだったので、インタビューや質問の勘所はしっかり抑えていたはずが、新たな発見があったようです。UXをより勉強されたいと意欲のある方でした。

今回、一番印象に残った気づきは「ユーザー視点で考える」と言っていました。以前は僕もシステムを開発する時、使えれば良いのでは?機能が提供できれば良いのでは?と思い、使い勝手は二の次にしていました。また、現在勤めている会社では同じくその傾向があり、違和感があります。
システム・サービスは、【ユーザーがなんとか使える状態】から、【使いやすい状態】を目指すべきだと考えていますし、さらには【使いやすい状態】から、【積極的に使いたい状態】を目指すべきだと考えています。

そのようなシステム・サービスを生み出すためにUXは大切で、それを追求したいとインタビューを通して改めて感じました。イベントにご参加・インタビューにご回答していただき、ありがとうございました!

社内でユーザビリティテストに取り組めそうです!

「20代 女性 受託会社 デザイナー」の方にインタビューさせていただきました。

  1. 藤原
    参加した理由はなんですか?
  2. 参加者
    最近、使いやすさを含めたUXに興味があったのですが、会社として動けていなく、仕組み化が必要と感じている中、この講座を見つけました。会社でユーザビリティテストもやりたいと思ってはいたものの、やり方がよく分からない状態だったので、実践して学べるという内容がとても魅力的で参加しました。
  3. 藤原
    実際に参加して印象に残ったことはありますか?
  4. 参加者
    特に印象に残っていることは、「人間の脳は、システム1とシステム2で動いている」という話ですね。システム2を使わせずに、いかにシステム1で伝えるかということを意識していこうと思いました。
    また、ワークでモデレータを担当した際は、慣れていなかったので被験者に対しての導入を忘れてしまったのが反省です。
  5. 藤原
    勉強会を経て、実際に社内でユーザビリティテストを実施できそうですか?
  6. 参加者
    できると思います!後半のワークで、モデレーター・被験者・記録者に分かれて模擬ユーザービリティテストを実施したことで、やるべきことを一通り理解できて良かったです。
    被験者によって効果が変わるように感じているので、誰を被験者として選ぶべきか悩ましいと感じています。記録者を担当した際は、被験者が言葉で発していることをメモしていたため、ユーザの思考が手に取るようにわかりました。まだ不完全ですが、まずはトライしてみます。

使いやすさを含めたUXに興味を持っている、やる気のある方でした。UX DAYS TOKYOのイベントは良く見ていたものの、参加費有料に抵抗があったとのことです。けれども、実践的な内容を学べることに魅力を感じて初めて参加したところ、気づきがあったとのことです。参加する前は、ユーザビリティテストをやりたいと思っていたものの、やり方が分からず立ち止まっていました。しかし、イベントを経て、「社内で実践できそう!」と自信をつけていただけました。しっかり持ち帰れるものを見つけていただけて、とても嬉しいです!

僕もこのイベントに参加して以来、自信を持って社内で実践できるようになりました。やはり、一度経験してみると一歩踏み出しやすくなりますね。貴重な感想をいただき、ありがとうございました!

現在、システムエンジニアとして自社サービスの企画/開発を行なっています。 ユーザーファーストなサービス開発を心がけたいという思いから、UX DAYS TOKYOのスタッフとして活動を始めました。 最近はリサーチスキルを伸ばすために統計学を勉強している。

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