TOP デザイン・情報設計・UI 固定概念を覆すアイディアは、ユーザー視点から生まれる

固定概念を覆すアイディアは、ユーザー視点から生まれる

ソーダストリーム用ボトルを使ってみて感じたこと。そして新しいデザインのアイディアを生み出すヒントにお役立てください。

毎日、暑い日が続いていますね。
私は炭酸水が好きで、毎日ゴクゴク飲んでいます。特に夏は、冷たい炭酸のシュワっとした刺激がたまりません。

でも、ずっと気になっていたのが、空きボトルのゴミ。ペットボトルを毎日捨てるのは面倒だし、環境にも優しくない。そんな背景もあり、ついに「ソーダストリーム(Sodastream)」を購入しました。

家で炭酸水をつくれるのはとても便利。ゴミも減るし、必要な分だけ作れるので経済的でもあります。

ジムに炭酸水を持っていきたい問題

スポーツジムの自販機には炭酸水が置いていないことが多いんですよね。健康志向だからか、水やスポーツドリンクはあるのに、炭酸水はない。なので、炭酸水を水筒に入れて持っていくことにしました。

最近は炭酸対応の水筒も増えてきていて、タイミングよくソーダストリーム公式の炭酸水用ボトル(水筒)も発売されたので、購入してみることに。ただ、いろいろと比べてみると公式のものは少し高めです。Amazonでは炭酸ボトル専用のページがあったり、非公式でもソーダストリーム対応のものもありました。

万が一、口が合わないと上手に炭酸が入れられないので公式のものを購入しました。

透明じゃない=水量が見えないというストレス

購入検討の段階でレビューをみました。すると、「水量がわかりにくい」という声がありました。その方の希望では透明にして欲しいとのことでした。

真空の水筒で透明な部分を作るのはなかなかハードルが高いのではないかと素人ながらも感じたこともあり、正直、「機種に対応していて炭酸が入ればいいかな」と半分あきらめ気分で購入。

でも実際に使ってみると……
やっぱり水量がわからないのは致命的でした。

少なすぎると炭酸がうまく入らない。多すぎると、シュワっとなった時に溢れてしまう。毎回ドキドキしながら入れるのは、ストレスです。

氷が入らない、という地味なハードルも

私はウォーターサーバーを使っていて、すぐに冷たい水が出せるのでそこまで問題はなかったのですが、友人は「冷蔵庫で冷やすのが面倒だから氷を入れる派」。

しかし、このボトル、口が小さくて普通の家庭用の氷が入らないんです。つまり、「水筒用の細長い氷」を用意しないといけない。これもまたハードル。

使って気づいた、新しいデザインの発想

そこで思いついたのが、「開け口をもうひとつ追加する」という発想です。

水筒の水量ラインより少し上に、もう1か所に開口部を設ける。そうすれば、目視で水量を見ることができ、通常の大きさの氷も入れることができます。

「2か所も口があるの?」と思うかもしれませんが、ユーザーの使い方やシーンに合わせて、従来の水筒の概念を見直すことは必要だと思います。
炭酸を扱うという特殊な用途だからこそ、「当たり前」を壊してもいいのではないでしょうか。

まだアイディア段階。でも価値のある思考かも

もちろん、私は工業デザイナーでもないし、このアイディアが本当に機能するかはテストしてみないとわかりません。でも、実際に使ってみたからこそ気づけた「ちょっとした不便さ」から生まれた発想です。

プロダクトの改善って、こういう日常の中の「ちょっとした違和感」から始まるものなのかもしれません。以上、ソーダストリームボトルを使ってみて感じたこと、そして思いついたアイディアについて書いてみました。どなたかの参考になればうれしいです。

UX DAYS TOKYO オーガナイザ/デジタルマーケティングコンサルタント 著書 ・ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザインGoogle Search Consoleの教科書 毎年春に行われているUX DAYS TOKYOは私自身の学びの場にもなっています。学んだ知識を実践し勉強会やブログなどでフィードバックしています。 UXは奥が深いので、みなさん一緒に勉強していきましょう! スローガンは「早く学ぶより深く学ぶ」「本質のUXを突き止める」です。

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