「ユーザビリティテスト実践ガイドブック」という書籍を執筆させていただきました。2023年7月27日に発売されます。私の誕生日の次の日でして、26日だったらよかったな。なんて思ったりもしていました。
書籍内でも記載させていただいたのですが、今さらユーザビリティテスト?と思われるかもですが、日本の開発の現場で上手にユーザビリティテストを実施しているケースがけっこう少なく、私の現場だけの話かと思ったら、以外にもイベントを開催してアンケート調査するとそんなプロダクトが多くあったので記載させていただきました。
知っているか知らないかでなく、実践して活用しているか
ユーザビリティテストのやり方は、ネット上でもあがっていて、書籍もいくつか出ていますが、やっていないプロダクトが多いと感じるのは、1つや2つのプロダクトではありません。
実際にやり方を知っていても実践して、テスト結果を開発の糧にしていなければ意味がありません。実践活用が大切になります。
では、なぜ、実施していないのか?ヒアリングしていくと、「予算がない」「実施が大変」という言葉を聞きます。
考え方を変えると、厳格で重いやり方ばかりをしているのです。もちろん、廊下テストなどのゲリラユーザビリティテストばかりが良いわけではありませんが、そのメリットを理解しきれず実施していないのです。
ということで、”実施しましょう!”ということを永遠と記載しています。(笑)もちろん、実施するための敷居の下げ方や効果についても紹介しています。
視点が変わるようなヒントを記載!
また、実践し、テスト結果を上手にプロダクトに反映させる視点も紹介しています。人にはプライドがあるので、素直に受け取れず、言い訳が先に来てしまうことがあります。開発やデザインに関わっている人や組織がそれらを受け入れられる体制でなければテストの実施は継続できません。
テストして改善マインドを組織で受け入れる必要があるので、実施するためのマインドも紹介しています。
ヒューリスティック評価の実践もできる
良くあるBAD UIにはある程度同じミスが検出されることがあります。NN/Gから出ているヒューリスティック評価項目のように、事例を元に紹介しています。そして、何より、チェックするだけでなく、状況によって判断が変わる考え方も紹介しています。
ぜひみなさまの現場でもユーザビリテスト実施方法の確認のためにも読んで実行していただければうれしく思います。