ポライトネス理論は駄目なプロダクトを生み出す

会議を行っていると上司やクライアントの一声でいろいろな方向性が変わることがあります。

「それ違うでしょ?」って思っても言えない。そんな状況は誰しも経験したことがあるのではないでしょうか?特に、参加者人数が多い場合は、その場で否定すると相手のメンツもあるのでなかなかできないですね。

しかし、仕事(プロダクト)となれば、駄目なものは駄目を言う必要があります。でも、なかなか思ったことが言えない。そんな状況を打破するためのマインドチェンジの記事を記載します。

(発言が)言える環境ってどんな所なのか?言わないとどうなるのか?どう言えば伝わるのか?を考えてみたいと思います。

心理的安全性の高いMTGを!

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何でも言える環境が良い

発言が言える環境、まさしくそれが「心理的安全性」です。
しかしながら、心理的安全性は、職場の居心地が良いことではありません。また、自分の意見が通らない場合に心理的安全性が「低い」と言う方もいますが、それも間違っています。

自分の意見が言える環境であれば、それは心理的安全性は確保されています。意見が通らないのであれば、きちんと伝えられていないのは自分次第の問題でもあることも覚えておきましょう。

言いにくい状況は環境だけでなく心理からも

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嫌われるから言えない

発言しにくいというのは、環境だけのせいではなく心理からも生まれています。ポライトネス理論は、深層心理で相手に嫌われたくないことから、言いたいことも言えない心理状態です。

先日、知り合いの家での食事会に呼ばれました。出された料理があまりにも塩辛かったのですが、せっかく作ってもらったので、指摘できませんでした。作った本人以外の参加者全員が、率先して言い出すことに抵抗を持っています。

関係性によって言えることもありますが、基本的に人は思ったこと、特に相手の問題点を口にするのは苦手なのです。「言いにくい。指摘しにくい。嫌われたくない。」の心理的は誰でもごく当たり前に持っています。

しかし、仕事上でやり過ごす行為はよくありません。失敗が目に見えているのに指摘してあげないのは間違えてしまっている本人よりも悪者でしょう。

どうせわかってくれない。そのマインドはNG

指摘できないマインドには、「どうせわかってくれない。」という心理も存在します。私は、人は秒で気持ちが変わるものだと思っているので、誰に対しても適切な言葉を出そうと考えています。

しかしながら、受け取りは相手になります。自分のミス等を指摘された事自体は気持ち良いものではないので正しく受け取ってもらえないこともあります。なので、臆病になることもあります。

が、諦めて言わない・スルーして仕事を進めてしまうことは良くありません
「どうせわかってくれない。」と諦めてしまう人が出てしまわない組織環境を形成しなければ、間違った方向に確実に行きます。

指摘し合える環境作りとしては、指摘されることが良い事と認識できるマインドを持つこと。そして、仕組みとしては、MTG後に、匿名でもかまわないので、意見が出せる状況を作ることです。

指摘すること、指摘されることに慣れるまでは、匿名で行うのもひとつですが、匿名だからこそ謎めいてより環境が悪くなる場合もあるので、現場の状況や雰囲気を見て改良していく必要はあります。

また、その場では言えない意見は議事録で記載するのも良いでしょう。次回MTGまでに参加者全員が見ておくことで、言える環境が整ってきます。

どうしたら、わかってくれるか?

意見を言う側も、正しい意見を言うだけでは駄目です。相手の立場や思考を考えて、「どう言えば伝わるのか?」「どうしたら理解してもらえるか?」を考えて適切な言葉で指摘しましょう。

自分は、正しい意見が言えている。とドヤ顔で、自分の意見を理路整然と話をしている方がいますが、言われた立場の人は素直に受け取ることができません。実際のMTGにはこう言う方が本当に多いです。自分はできている。自分は知っている。自分は正論だ。というマインドはすぐにでも捨ててください。

食事の例で言えば、「私だけかと思いますが、ちょっと味が濃いと感じるので、レタスなどで巻いて食べれたらいいのだけどありますか?」とか「最近、塩分控えているので細かく切って他の料理と混ぜていただいてもいいですか?」など、相手にねぎらいを持ちつつ、気づかせる方法を取りましょう。

そうでなければ、しょっぱいという失敗を失敗と認識できず、同じ過ちを繰り返すでしょう。仕事であれば、そのチームは失敗の方向に行ってしまいます。

言いやすい環境・雰囲気作りとは?

MTGを行うと少し威圧的な態度をしている方を見ることがあります。貫禄があって良いのだとご本人は思っていられると思いますが、どの人も良い仕事をしたいと思ってMTGに参加しているので、自分の意見が言いにくい威圧的な環境はよくありません。

MTGは笑い声が出るくらいフランクな雰囲気を目指しましょう。ただし、話が脱線することはNGです。MTGの意図とテーマは外さないことも覚えておきましょう。

間違っていることに気づかない人には、リーダーの資質にも入ってくる「問い」から相手の考えを導いてあげる方法も必要になるでしょう。

まとめ

  • (発言が)言える環境は、笑い声も出るくらいのMTGである。威圧的なMTGは駄目。
  • 嫌われる。という深層心理から言わないというマインド「ポライトネス理論」を捨てること
  • 言わないと、プロダクトは失敗する。結果的に、自分の仕事も嫌になる。ことを覚えておく
  • どう言えば伝わるのか?を念頭に、相手の気持ちや立場も考えて指摘する
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UX DAYS TOKYO オーガナイザ/デジタルマーケティングコンサルタント 著書 ・ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザインGoogle Search Consoleの教科書 毎年春に行われているUX DAYS TOKYOは私自身の学びの場にもなっています。学んだ知識を実践し勉強会やブログなどでフィードバックしています。 UXは奥が深いので、みなさん一緒に勉強していきましょう! スローガンは「早く学ぶより深く学ぶ」「本質のUXを突き止める」です。

まずは言葉を覚えよう

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