徹底討論!マーケティングとUXの違いとは

グラフィックレコード UXとマーケティングの違い
グラフィックレコーディング:nayumi

読書会「UX Design for growth」の感想から

UX DAYS TOKYO 2020に登壇されるMolly Norris Walkerモリー ノリス ウォーカーさんの著書、UX Design for Growth」の読書会を2月に開催しました。参加したスタッフの一人が「UXというよりマーケティングに近い内容だった」と感想を述べていました。

あなたがUXの本を買ったのに、内容が(あなたの思う)マーケティングの内容だったらどう思いますか?

UX DAYS TOKYOのスタッフの中でも、マーケティングとUXは異なる認識はあるが、明確に説明できる人はあまりいませんでした。そのため、スタッフ間で「マーケティングとUXの違い」についてディスカッションをしました。

ディスカッション参加者(職種)


タカハシ
(ディレクター)

ナユミ
(デザイナー)
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コソバ
(デザイナー)
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タカダ
(マーケター)

モデレーター

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オオモト
(オーガーナイザー)

バナー広告を例に違いを考える

まずWebサイトのバナー広告を例に、違いを話し合いました。

バナー広告のコンバージョンがどのように上がるかを考えるのがマーケティング。
バナー広告がユーザーにとって不快になっていないかと考えるのがUX。

コンバージョンを犠牲にしてでもUXを優先すべき?

コンバージョン(数字)を追うマーケティングは悪?

コンバージョン(数字)の議論を進めていく中でこんな発言がありました。

数字を追いすぎるとダークパターンに陥るので危険。

UX DAYS TOKYO主催のワークショップ「UXの基礎の基礎」の中でも、数字に執着することで、ユーザーを騙すようなダークパターンが多く発生すると紹介しています。

UXも数字を扱うので、マーケティングだけの話ではない。

UXにも定量的な分析を行うメトリクスが必要です。「UX Design for growth」では、メトリクスを使うことで施策の妥当性や、改善の効果を可視化し、ビジネスの意思決定を行えるとしています。

マーケティングだけが数字を追うこともありませんし、マーケティングそのものが悪い訳ではなく、数字だけを追うと、ダークパターンに陥ってしまうようです。

サイロ型の思考に陥るな

UXが正義でマーケティングが悪、そんな思考だと本質は見えてこない。サイロ型の考えはしてはいけない。

サイロ型の考えとは、お互いを別物と捉えて関わりをやめてしまう思考です。マーケティングはUXの敵というメガネをかけてしまうと、「UXと違ってマーケティングのここが悪い」という思考しか生まれません。

Wikipediaで、マーケティングは以下のように定義されています。

マーケティング(英: marketing)とは、企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。

引用元:Wikipedia

顧客が求めるものを作ることはUXも同じです。そのため、マーケティングとUXは同じと捉えられます。しかし現在のマーケティングは売上等の数値に目を奪われてしまいがちです。

UXはどこまでも顧客(ユーザー視点)

マーケティング思考にもユーザーに価値のあるものを提供することがベースになっています。しかし、一方ではダークパターンという現象が起きています。それは何が原因で起こるのでしょうか。それは企業視点です。企業としてメリットになることばかりを考えてしまい、ユーザーに対する価値を疎かにしてしまいます。内容や手法を考えていてはこの問題に気づけません。

UXはどこまでもユーザー視点です。マーケティングにおいて、大切な顧客に、もう一度フォーカスする視点としてUXが注目されていると言えます。今の自分がユーザー視点かどうかがわかれば視座も変わります。だからUXは視点が重要なのです。

視点はどう鍛えるの?

最後にスタッフから「視点はどう鍛えるのか?」という質問があがりました。まず一朝一夕で視点は身につきません。門前の小僧となって、トレーニングを常に行なっていく必要があります。トレーニングの一環として、「知的複眼思考法」や「仮説思考」の書籍をお勧めしています。

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この記事を書いた人:YuyaTakahashi

BtoB人事業務アプリのコンサルタント→エンジニア→BtoCのWebディレクターを経て、再度BtoB業務アプリとなる物流プラットフォームのUIUXに挑戦。オンライン/オフライン双方でのBtoBUXを改善すべく奮闘中。