この記事はUX CollectiveのThe Guide To Designを翻訳転載したものです。配信元・著者の許諾のもと配信しています。
翻訳元記事:Chapter 1 Why Design? Why Now? – The Guide To Design
家の椅子からニュースの読み方、スマートフォンの画面まで、デザインは私たちの身の回りにあります。でも、「デザインとは一体何か」考えたことはありますか?
デザイナーになるということは、より良いやり方があると信じることです。
ゴール
デジタルプロダクトデザインの仕事を始める個人的な理由をよく考える。
デザインとはものの見た目のことだと思われがちです。美的感覚はデザインの重要な部分ですが、それだけではありません。
デザインとは、以前よりも良いものを作ることです。不具合を見つけ、問題を深く掘り下げ、解決するための本質的な解決策を検討し、プロジェクトの目標に最も適した解決策に導きます。
業界の専門家は、デザインについて話すときに多くの専門用語を使用する傾向があります。場合によっては、専門家の立場を守る手段として専門用語を使用することもあります。デザイナーとしてのキャリアが成長していっても、そのような行動はしないでほしいと願います。
デザインにはUX、つまりユーザー体験、ユーザー中心設計(UCD: User Centered Design)もあります。これはデザインと本質的には同じですが、ユーザーの課題を解決するためには、問題が何であるかを理解し、その解決策が本当にその人のためになっているかどうかを検証するために、ユーザーとコミュニケーションを取ります。
そして、「ユーザー」と言うとき、私たちはあなたの製品を使う個人だけでなく、コミュニティや世界全体についても話しているのです。UXは当初、主にウェブサイトやアプリのようなデジタルインターフェイスに焦点を当てていましたが、現在は他のプラットフォーム(テレビ、メッセージアプリなど)、フォーマット(ボイスインタラクション:VUIなど)、場所(どこでもインタラクティブな体験ができることなど)に急速に拡大しています。
あなたがデザインに挑戦しているのは、生まれながらにクリエイティブだと思っているからかもしれません。あるいは、現状に怒りを感じ、変化を起こそうと焦りを感じているのかもしれません。今の仕事に飽きている、もっと高い給料が欲しい、デザインがかっこいいと思う、といった理由もあるかもしれません。
自分がデザインに取り組むモチベーションを理解することが重要で、それを見つけるために時間をかける必要があります。
デザイナーになるまでの道のりは辛いことも多いです。すべての方法、ツール、プロセスを学び、よいデザインを見極める目を養い、デザインを何度も繰り返して、問題を解決する。これには時間がかかります。これこそが、自分の内にある「デザインをする理由」を知るべき理由です。より大きな目標を心に留めておくことは、旅の途中でモチベーションを高めなくてはならないとき、非常に役立ちます。
このガイドでは、デジタルプロダクトを作成する際にデザイナーが行う手順について詳しく説明します。ユーザビリティ、UXリサーチ、倫理、アクセシビリティ、ビジュアルデザインなどの概念について学びます。
各章について、まず記事・書籍リストの書籍や記事を見てから、業界の著名人からインスピレーションを得るために動画リストからいくつか見てみることをお勧めします。
最後に、学習した概念が個人として、また自分自身のキャリア目標にどのように適用できるかを深く考えるのに役立つ多くの質問をします。
決して、次の章を急いで見ないでください。紹介された概念を完全に理解するための時間を確保してください。
ここに含まれている用語の中にはなじみがないものもあるかもしれません。未知への旅で、自分自身への旅でもあります。自己認識は、デザイナーの最も強力なツールの1つであり、周囲のものを変えることができる最初のステップです。
旅を楽しんでください!
記事・書籍リスト
ここから始めましょう。この本は、私たちの日常生活の中に埋め込まれたデザインがどのようなものなのか、はっきりわかるようになるでしょう。
ドナルド・ノーマン著。
この本はお近くの図書館で借りるか、書店で買ってください。
2. 100年間のユーザーエクスペリエンス(A 100-year view of user experience)
Jakob Nielsen (9分)
3.あらゆるものをデザインするための統一理論(A unified theory for designing just about anything)
Christina Wodtke (9分)
4.デザインとは?(What is design?)
Koos Looijesteijn (8分)
5.デジタルプロダクトデザイナーとは?(What’s a digital product designer?)
Rubens Cantuni (6分)
6.デザインの意味(The meaning of design)
Reena Merchant (7分)
7.本当にUXデザイナーになりたいですか?(Do you really want to be a UX designer?)
Chris Kiess (9分)
8.クリエイティブなデザイナーであることの意味(What it means to be a designer who’s creative)
Tanner Christensen (8分)
動画リスト
1.新しいアイデアを生み出すデザイン(Using design to make ideas new)
Milton Glaser
2.アート・オブ・デザイン(the art of design)
Netflix
3.素晴らしいデザインの秘密(The first secret of great design)
Tony Fadell
4.良いデザインで幸せになる3つの方法(3 ways good design makes you happy)
Don Norman
深く考えてみよう
ここで時間をかけて、以下の質問に答えを書き出しましょう(例:Googleドキュメントなどでまとめる)。これは、これまでに学んだことを記録する日記だと考えてください。
あなたにとってデザインとは何ですか?
デザイナーになりたい理由を3つあげるとしたら何ですか?
適切にデザインされていると思う製品・サービスとその理由を教えてください。
今までの仕事の中で、疑問と不確定要素のトップ3は何ですか?
あなたがデザインした製品で、世界にどのような影響を与えたいですか?
製品を使用する個人、コミュニティ、または社会全体に対して、製品で実現したい行動は何ですか?
実例を調べよう
- いくつかの会社を選び、募集中のUXデザイナーの求人があるかどうかを確認してください。
あなたが見つけた職務説明書に記載されているスキルは何ですか?
その役割の責任と課題をどのように説明しているでしょうか? - 経験豊富なデザイナーを検索して、その作業、プロジェクト、ポートフォリオに関する詳細情報を入手できます。自分が興味を持っていることに取り組んでいる人に注目しましょう。
経験豊富なデザイナーは、やっていることをどのように定義していますか?
キャリアパスはどのようなものですか?
どのように作品を発表するのですか?
何が自分と似ていて、何が違うのでしょうか?
以下に、会社やデザイナーを探し始めるときに役立つサイトを紹介します。
- Linkedin search (companies you admire)
- Women who design
- Product design shots on Dribbble
- Blacks who design
- Your IXDA local group
- Interaction gallery on Behance
- Latinx who design
- Queer design club
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このこの記事はUX CollectiveのThe Guide To Designを翻訳転載したものです。配信元・著者の許諾のもと配信しています。
翻訳担当:池田茉莉花 (Marika Ikeda)
監修:菊池聡 (Satoshi Kikuchi)