この記事はUX CollectiveのThe Guide To Designを翻訳転載したものです。配信元・著者の許諾のもと配信しています。
翻訳元記事:Chapter 5 The architecture of information
私たちを取り巻く情報の構造:お気に入りのスニーカーショップのウェブサイトのメニューから、オンラインで真実を見つけるために必要な方法まで。
あなたの身の回りの世界を整理するには、どのような方法がありますか?
ゴール
デジタルプロダクトを設計する際に、情報の組織化、優先順位付け、明確化の重要性を理解する。
デザイナーであれば、自分がデザインした製品では、ユーザーが探しているものを簡単に見つけられるようにしたいものです。情報アーキテクト(Information Architect、 IA)は、ウェブサイトやその他のデジタル・アプリケーション上で増え続ける情報を、ユーザーにとって意味のある方法で分類する専門家です。
すべての企業に専任の情報アーキテクトがいるわけではありませんが、デザイナーは、私たちが作る製品の情報構造を考えることが不可欠です。アプリをどのように利用してもらいたいのか?メニュー項目にはどのようなラベルを付けるべきか?製品のさまざまな領域間にどのような階層や関係を作りたいのか?といったことを考えます。
デザイナーがインターフェイスに加える変更は、働く組織に影響を与えます。提案する新しいコンテンツ構造は、現在の会社の構造、チームの編成方法、カスタマーサポートチャネル、社内のワークフローに挑戦するかもしれません。
また、これらの決定は、社会全体に影響を与える可能性があります。私たちの社会(訳注:特にアメリカ)では、重要な社会的やりとりの多くがデジタル空間に移行しています(遠隔医療サービス、ソーシャルアプリでのライブストリーム、政府による国勢調査、バーチャルコンサートなど)。それに伴い、情報への簡単なアクセスを整理し、提供する方法がさらに重要になってきています。
このような新しいデジタル空間をナビテーションするにはどうすればよいのでしょうか?1対1や1対多のインタラクションとはどのようなものなのでしょうか?一見戦術的で単純に見える決断(アプリのナビゲーションシステムのデザイン方法など)も、その人の一日に大きな影響を与えることがあります。
この章では、情報アーキテクチャの基本的な定義を確認し、情報アーキテクチャが歴史的に私たちが使用する製品にどのような影響を与えてきたかを学び、私たちが作成する製品に情報アーキテクチャをより戦術的に適用する方法を理解します。
記事・書籍リスト
情報建築家(インフォメーション・アーキテクト)の第一人者アビー・コバートによる、「しっちゃかめっちゃか」への処方箋。あらゆるビジネスにおける問題解決のベースとなる〈情報設計〉のエッセンスを、7つのステップをたどりながらやさしく手ほどきします。錯綜した情報や複雑さに立ち向かい、それらを解きほぐして整頓するための考え方と心構えが身につく一冊。IA、UXデザイン、コンテンツ・ストラテジーへの最良の入門書です。(Amazonより引用)
アビー・コバート著。
お近くの図書館で借りるか、書店で買ってください。
2. 情報アーキテクチャの完全初心者ガイド(Complete beginner’s guide to information architecture)
UX Booth (15 分)
3. ナビゲーションと情報アーキテクチャの違い(The difference between information architecture and navigation)
Jen Cardello (6 分)
4. 情報と情報アーキテクチャ:全体像を紹介(Information and Information Architecture: The BIG Picture)
Carrie Webster (17 分)
5. タスクフローの作り方(How to Build a Task Flow)
Laura Klein (8 分)
6. 情報アーキテクチャの戦略的価値(The strategic value of information architecture)
Jorge Arango (2 分)
7. なぜUXにIAが重要なのか – 情報アーキテクチャの簡単な歴史(Why IA matters for UX — a brief history of information architecture)
Lucia Wang (4 分)
8. IA(情報アーキテクト)になりたい?(So you want to be an IA?)
Abby Covert (9 分)
動画リスト
1.選びやすくするには(How to make choosing easier)
Sheena Iyengar
2. アーキテクチャはどのように私たちをつなぐのか(How architecture can connect us)
Thom Mayne
深く考えてみよう
情報アーキテクチャの実践を、同僚にどのように説明しますか?
情報アーキテクチャはあなたの日常生活にどのように適用されますか?あなたが訪れる空間や、毎日利用するデジタルサービスはどのような構造になっているでしょうか?
あなたが日常的に消費するコンテンツにはどのような種類がありますか?
それぞれのコンテンツは通常どのような形式で提供されていますか?(例:テキスト、ツイート、ビデオ、オーディオ、書籍など)
そのコンテンツはどのように整理・分類されていますか?
実際にやってみよう
この章の記事・書籍リストでは、情報アーキテクチャと、それがどのようにデザインの実践に深く浸透しているかについて、表層をかいつまんで紹介しただけです。詳しく知るには、事例やガイドを参照してください。
まずは、お気に入りのアプリの登録フローのステップを書き出してみるなど、実践練習をしてみましょう。実践していくうちに、情報がどのように整理されているか自然と注意を払えるようになるでしょう。
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この記事はUX CollectiveのThe Guide To Designを翻訳転載したものです。配信元または著者の許可を得て配信しています。
翻訳担当:池田茉莉花 (Marika Ikeda)
監修:菊池聡 (Satoshi Kikuchi)