本記事はUX CollectiveのThe Guide To Designのページを配信元・著者の許諾のもと翻訳転載したものです。
翻訳元ページ:About – Our industry needs more designers. Most importantly: a different type of designer.
UX業界には、異なるタイプのデザイナーがもっと必要です。
そのため『The Guide To Design』をまとめました。
UXデザイナーになるためにガイドである「The Guide To Design」を、なぜまとめたのか?
その理由を紹介します。
この10年、UXデザインの業界は確かに前進してきました。
この業界に新しく入る人達にとって、専門的な知識やスキルへのアクセスが以前よりずっと身近になったことは間違いありません。とても素晴らしいことです。
それでも、── 進歩のスピードは、まだ遅いです。
デジタルプロダクトのデザイン業界は未だに、ちょっとした“エリートクラブ”のような雰囲気をまとっています。
その壁を越えるのは簡単ではありません。不要な専門用語がハードルを高くし、業界全体を代表するような公平性の高い組織も少ないです。つまるところ──私たちの業界は、まだ多様化していません。
このまま変わらなければ、状況はずっと同じままでしょう。
それを変えられるのは、私たち一人ひとりのデザイナーです。
誰を迎え入れるのか、誰を置き去りにしてしまうのか。そんな選択が、次の10年を形づくります。
デザイン業界に入るためのハードルが高いままだと、結局、似たような経歴や背景を持った人たちだけが集まってしまいます。
スクールやブートキャンプも例外ではありません。いいプログラムはあります。でも多くの人にとっては、金銭的にも心理的にも負担が大きい。特にキャリアを始めたばかりの人には、なかなか手が出せないのが現実です。
「何から学べばいいですか?」
「どんな本を読めばいいですか?」
── そんな質問を、私たちは何度も受け取ってきました。
そのたびに私たちは、いくつかの定番記事やリソースに立ち戻ります。
不思議なことに、それらは何年経っても色あせず、読む人に深い気づきを与えてくれるものばかりです。業界を新しい視点で見る力を与えてくれる、そんな文章たちです。
だからこそ、私たちはこのガイドをつくることにしました。
『UXデザイナーへのガイド – The Guide To Design』
これは、何かを「極める」ための教科書ではありません。
魔法のレシピも、完璧な答えも、UXユニコーンも載っていません。
むしろ ── そんなものは存在しないのだということを伝えたくて、このガイドをまとめました。
このガイドの最後に、夢のような仕事が待っているわけではありません。
これを読んだからといって、すぐに仕事が見つかるわけでもありません。
このガイドを通して、UXの仕事が実際にどんなものなのかを、少しだけリアルに感じてもらえるはずです。
「UXって自分に向いてるんだろうか?」そんな問いへのヒントになることを、私たちは願っています。
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本記事はUX CollectiveのThe Guide To Designを配信元・著者の許諾のもと翻訳転載したものです。
(翻訳担当:池田茉莉花・添削:大本あかね・監修:菊池聡 )